中牟礼・水谷・外山トリオのライブ、NUMB

仕事が終わったのは、夕方6時半。自転車で国立まで急ぐ。NO TRUNKSでの8時からのライヴに間に合うように夕飯を食べなければ、と入ったのが国立駅前のスタ丼の店。
スタ丼食べ終わってにんにくの匂いで口がいっぱいになりながら、まだ若干時間に余裕があったので、近くの本屋に入って宮部みゆき大江健三郎の新作を買う。マイルスの自伝どうなった?まあいいか。
さて3日連続のライヴ鑑賞となる今夜は、ジャズ。中牟礼貞則(g)・水谷浩章(b)・外山明(ds)のトリオ。何曲かでクラリネットのゲストが加わった。中牟礼氏は大御所とも言えるジャズギタリストで、水谷氏の新作にも参加しているそうだ。美しく優しい音色と旋律、そして落ち着き払って優雅な指の動き。年季が違うというか、まさに名人の技ここにありという雰囲気の中牟礼氏のギター。演奏の柱だった水谷氏のベースはそのギターにスッと絶妙に寄り添ったり、自らが前面に出て歌いあげたり、非常に心地がよい。外山氏のドラムは独自のアグレッシブなビートをうまく織り交ぜながら、中牟礼氏の世界に躍動感を与えている。
僕のような泥臭さとハードさをジャズに求める邪道で単純な人間にとってこのトリオの演奏は、正直渋すぎるなという部分もあったのだが、フルートが入って演奏されたボサノバには本当に心を奪われた。美しい。
CDウォークマンはNUMBの「東京」。この混沌と重さ、そしてそれとは矛盾する聴きやすさ。やはりNUMBすごい。