リョウ・アライ

残って仕事は8時半まで。
行きと帰りはリョウ・アライの最新作を聴きながらテンションを上げる。これは凄い。前作よりも絶対上。前作がビートがむきだしすぎて少し息苦しかったのに比べると、今作は幅というか奥行きというかそういうものがあるような。グルーヴとは揺らぎと関係しているらしい、と述べたのは3年ほど前のアライ氏だが、今回においてはその揺らぎの効果がかなり感じられる。「リョウ・アライ、グルーヴ追求の道」の上でもとても重要なポイントになるといえる作品ではないだろうか。90年代中盤のDJプレミア、あるいはATCQの後期並みの突き詰めとビートに対する鋭敏な感覚と創造性がこの人にはある。