緑化計画を観る

仕事が終わったのは、6時半ごろ。
よっしゃあと気合いを入れて中央線で西荻窪まで。アケタの店で緑化計画のライブ。パーソネルはリーダーの翠川敬基(vc)、片山広明(ts)、早川岳晴(b)、石塚俊明(ds)。後半の2セットめでは、ゲストに吉田哲治(tp)が加わった。音楽的なところでいうと、前半の複雑な構成のフリージャズという雰囲気の楽曲は、僕には正直あまり理解できなかった。どこがいいのだろうかと考えても、自分の中にそれを分析するための知識と感性がなさすぎるという状態。壁だなあと、ちょっとした挫折感を覚える。
しかし、吉田氏が入った後半のホットな演奏にはなかなか引きつけられた。フロントの片山氏のテナーと吉田氏のトランペットの熱さ、石塚氏のスリリングなドラム、早川氏のブゥオンブゥオン鳴るベース、空気を引き締める翠川氏のチェロ。「これ難しいねえ」とステージ上でぼやく片山氏がおもしろかった。前半・後半ともに思ったのが、曲の構成は複雑だが、それぞれの演奏者が弾いたり吹いたり叩いたりするフレーズはとてもストレートだなあということだ。まあそういう大雑把な感想しか出せないというのも情けないが、今の限界だから仕方が無い。