ジミー・スミス

仕事。
行きと帰りの自転車では、ジミー・スミスブルーノートでのベスト盤(58年)をCDウォークマンで聴いた。バップのピアノ奏法をそのままオルガンにあてはめてやったという印象のその音は、ずばりかっこいい。バラードでも早弾きでグイグイと弾きたおす。奏法は同じでも、ピアノにはない音の伸びとくぐもりがまた独特な効果をつくりだす。そのインパクトに正直意表をつかれたという感覚もあり、聴いていてフフフッと口許が緩んでしまった。朝からなかなか怪しい姿だったかもしれない。
まあそれはいいとして、実はジミー・スミスを聴くのはこれが初めてというわけではなく、自分がジャズを聴き始めた今年の初めぐらいに中古で買って聴いている。58年のブルーノートから出た「ハウス・パーティ」という作品だ。今それを聴きながらこの日記を書いているのだが、ここでもジミー・スミスのオルガンはソロこそ少ないけど、やっぱりエネルギーがすごい。10ヶ月前これを聴いたときは特に何にも感じられなかった自分の耳だったが、そのときに比べれば少しはジャズのつぼが分かってきたんだなあ、身についてきたんだなあと自己満足な感慨にふける。