トニー・ウィリアムス

昨日間違えたトニー・ウィリアムスの「スプリング」(65年)を聴きながら自転車で通勤。
ノリという点ではトニーのドラムが叩くビートは複雑なので、聴いて即、スカッ!というわけにはいかない。しかし逆にそういう予定調和のフォービートなんかいらねえなあと、彼のドラムを聴いていると思ってしまう。まるで危険物を取り扱うような普通ではない緊張感と集中力でキープされ続けるシンバルに聴き入っていると、いきなり、ドゴーン!!ドゥドゥダダダダダダーン!!というキックとスネアがぶち込まれる。その瞬間の解放感は本当に最高だ。
テクニックを聴き取ることができない僕の未熟な耳には、彼のドラミングのどういうところが革命的だったのかは分からないが、「すごいな」ということは聴いていて直感的にビシビシ伝わる。それ以外では、4曲目のサム・リヴァースのテナーがなかなかよかった。