リョウ・アライ、ソウル・フラワー

せっかくの大連休だったが、今日でそれも終わり。ライブには行かず、CDを聴き読書をしてテレビを観てというだらけた一日。
「いいとも」や「ごきげんよう」は昨日も見たな、こういう生活は本当に久しぶり。大学生以来だ。それにしても安倍晋三に対するニュースやワイドショーの持ち上げ方に、まっすぐに腹が立つ。「若いし、何か変えてくれそう」とか「誠実そうな口調で、期待できます」と言っていたのは、TBS「ジャスト」の司会とコメンテーター。彼女らのそのすばらしく脚本に従順な姿勢に本当に頭にきて、テレビに向かって「何言ってんだよ!」と叫ぶ。まあ、こういったことも休みの日だからできるんだよな。
夕方に国立に行って、またCDを買う。全部で8枚。ジャズ以外では、リョウ・アライの再発CD、ジミヘンの後期のライブ盤、内田勘太郎のソロ、ソウル・フラワー・ユニオンの新譜、RCサクセションの「コブラの悩み」、オーガスタ・パブロと、意図したわけではないがなんというか全体的に「熱いおっさん」という雰囲気のものばかり買った。
アライさんの作品は意外におとなしめ。ちょうど1年前にスポットライトレコーズのパーティ「東スポ」でめちゃくちゃ興奮して踊った、かつてのプレミアをもっともっとアグレッシブにしたようなあのイケイケなビートが、アライさんの最大の魅力だと僕は考える。その点だとこの99年の再発ものは物足りない。しかし音の粒の響きに耳を傾けると、意外にまた彼の音楽の違った魅力に気づく。ちょっと(だいぶ?)前にエレクトロニカ界を席巻したミル・プラトー一派にも通じるストイックでミニマルな音の世界がそこにあるのだ。しかしながら、そういうのとは最近まったく無縁の僕の耳にはやはり、何曲かのガンガンぶっ叩かれるビートがかなりきた。
あと聴いたのはソウル・フラワー。数年前に聴いていたときは彼らのその非西洋ロック的なところにとても惹かれていた。しかし最近はどうも60年代70年代のアメリカやイギリスのロック色強いなあという感じがしてあまりピンときてなかったが、今回の作品、特に後半は素晴らしかった。3枚目・4枚目の曲をやっている最近のライブ録音なのだが、とても音に説得力がある。そう思うのは僕がこの当時(3・4枚目)のソウル・フラワーが好きだからというだけの理由ではないはずだ。もうちょっと聴いて考えてみよう。