なるトモ!、秋吉ソロ

 この日記を書いているのは3月10日午前で、現在日テレでやってる「なるトモ!」を見ている。
 自分は東北で生まれ、東京に住みだしてからもう15年近く経とうとしている関西とは何の関係もない人間であるが、いやそれだからこそか、なんとなく関西ノリのテレビに憧れを感じている。もし長い休みを取れれば、大阪に滞在して、ホテルかどっかでずっと日なが一日まったりとテレビを見ていたいもんだと、夢見たりもしている。そういう意味で、こうやって東京にいながらも平日の休みにボーっと「なるトモ!」のような純関西発のそれこそ大阪の主婦とかが日常的に見てるような番組を見ていられるってのは、まさに貴重で至福。・・・だったのだが、最近知った、「なるトモ!」終わるらしい(関東では)。なんでだろ?川合俊一の番組とか、あんなのクソつまらんのにな。

秋吉敏子ソロ・ピアノ(紙ジャケット仕様)

 秋吉敏子の先頃新譜で出た「ホープ」も良いと思ったが、それ以上に、2月に世界初CD化された彼女の30年前のピアノソロ作品「秋吉敏子ソロ・ピアノ(紙ジャケット仕様)」がすごく良い。オーケストラ以前の、ようするに世界でメジャーになる前の秋吉が録音したその時点で初のピアノソロアルバム(1972年録音)。年齢は40代半ばになろうとしている当時の秋吉。音の覇気やら勢いやら、ピアニストとして最も脂が乗っていた時期と言っていい。なんだかギラギラしている音。
 特に夫のルー・タバキンをして「この曲はトシコの切り札」とまで言わしめる一曲目「ザ・ヴィレッジ」のかっこよさ。この黒さとスリルこそがジャズピアノの本道だと思う。