毎日が忘年会

 今週は毎晩が忘年会的な様相。家帰ったら即寝て・朝起きて・仕事行って・飲んで・即寝て・・。
 今日は仕事が終わって音や金時に林栄一&内橋和久&外山明のライヴを聴きに。メンツ的に理論探求派によるどフリーなインプロ合戦くるか?と予想したが、出てきた音は思った以上にストレートで分かりやすい。林栄一の性急で自由なスウィング感覚が生きる音。
 18日(日)に行った新宿ピットインEMERGENCY!+板橋文夫は、思いっきり自分のツボだった。エリントンやミンガス、ローランド・カークといった男臭いブラック・ジャズをゴツゴツとロックさせるエマージェンシー!(芳垣安洋大友良英+斉藤良一+水谷浩章)の音楽と板橋文夫の叩きつけるピアノが相性良すぎる。で、それに触発され国立ユニオンで中古で購入した「5(ファイヴ)ミンガス」(1963年)が最高だった。エマジェン+板橋も演奏していた名曲「BETTER GET HIT IN YO’SOUL」だとか、とにかく全部良い。豪快で猥雑な雰囲気のアンサンブルと奔放で野太いソロ。
5(ファイヴ)ミンガス
 ジャズ聴き始めの頃に熱心に読んだ後藤雅洋氏の影響か、チャールズ・ミンガスの音には昔はそれほどピンとこなかった。“ビバップハードバップ〜モード〜フリー〜”みたいな典型的なモダンジャズ史観からはどうも外れてしまう彼の個性が理解できなかった。多分、今年に入ってビバップ以前のアーリー・ジャズを聴くようになってからだ、ミンガスいいなと思いはじめたのは(・・・遅いよ)。自分のジャズ観や好みが変わったのかあるいははっきりしてきたのかは分からないが、こういう自分の中の新たな発見みたいなのって音楽を聴き続ける中で一番楽しい要素だと思う。
 ジャズを聴き始めて3年が経とうとする。自分なりのジャズ耳を身につけたいと思いながら、CDを買ってライヴ通ってと我流でやってきた。ひとつのジャンルを集中的にこれだけの期間聴いたという経験は初めて。で、いまだジャズに関しては飽きない。まあこのミンガスの件だってそうだが聴くべき名盤をまだかなり聴いてないし、新譜でおもしろそうなもの聴きたいという欲求もまったくおさまらない。もちろんライヴはこれからも行けるだけ行く。何を言いたいか分からなくなってきたが、俺ってこんなに音楽好きだったけかあとふと思ってしまうことが多い、この1年でしたということです。
 そんな2005年を振り返るにあたってのベスト10企画に参加させてもらいたいと思っていて、左上の「フリフリおれ的わたし的ベスト」と「ecrn award」には今年も行きます!よろしくお願いします。で、はてなジャズ仲間のid:dorhamさんとid:cazさんもぜひお願いします。