自分は初めて入るライヴハウス・ストリングス、今夜の出演は清水くるみZEKトリオ。メンバーは清水(p)、米木康志(el-b)、本田珠也(ds)。
 ZEKはZEPをもじったものなんてわざわざ説明するのも野暮ったいが、つまりジャズの人がツェッペリンの曲のみを演奏するという、乱暴にいえばそういう企画。しかし、よくちまたにあるような「なんとかプレイズ・ビートルズ」とかとはあきらかに一線を画すガチンコでパンクな雰囲気が大好きで、僕はこのZEK企画、毎回楽しみにしている。
 今回聴いていたなかでは、セカンドセット「four sticks」にもっとも想像力を刺激された。ここでの変拍子リズムがつくりだす旋回する力強いグルーヴを目の当たりにすると、あらためて本田珠也のドラムのすごさを実感する。ハードロック然したシンプルなエイトビートやまったり歌もの系のときにはうーん・・正直物足りないかな、そんなことも思ったが、この曲はもう圧倒的。ぶっ飛ぶ。くるみさんのピアノもめちゃくちゃ硬質で攻撃的なフリージャズだ。そうだそうだこんな感じでもっと解体というか、ぶっ壊してほしいんだ。そんなことを興奮しながら思った。ある意味ツェッペリンがどうだこうだということは、どうでもいいことであるわけで。
 来月ピットインでZEKオーケストラがあるとのこと。