新譜2枚購入

 8時過ぎまで職場に。
 帰り道、Wポイントデーということもあり立川HMVに寄る。ジャズコーナーの¥1,090セール、まだやってた。ダンボールのエサ箱を2〜3分漁る。7割以上が定番のブルーノート再発ものだ。何枚か手にしたが、ふと思い立ってCDを箱に戻し、やめた。キリがない。
 ということで、新譜コーナーに向かう。KANKAWAとDJケンセイのユニット、NUDE JAZZのアルバム「Cynodontia」を購入。
 かつてのインドープサイキックスももちろんそうだが、ケンセイさんのエレクトロニカ・サイドってものすごく大好き。なんというか、わざとらしさがない。3年か4年前、新宿のたしかヘッドパワーという小さいライヴハウスで、ディジュリドゥという楽器の演奏者・GOROさんという人とケンセイさんのデュオを聴いたことがある。ターンテーブルから流れ出すアンビエント系の音源とディジュリドゥの深い音が、スピリッチュアルに融合して素晴らしかった。いまだにあの雰囲気は忘れられない。
 で、このNUDE JAZZ、まだちょろっと聴いただけだが、ファンクで黒くでギラギラした感触、良い。KANKAWAさんってたしかジミー・スミスのお弟子さんだよな。
 もう1枚、新譜を買った。ブルース・スプリングスティーンDevils & Dust」。彼の弾き語り映像を収録した付録DVDは、正直いまいちだった。ギター一本で歌うときの彼の表情とか仕草とかって、どうも馴染めない。いかにも「男」「兄貴」って感じで。
 しかし、本編CDの音は(これも実はちょろっと聴いただけだが)、けっこう良いと思う。Eストリートバンドとの録音だった前作はちょっと大味だったが、今作は編成もシンプルでパッと聴いた感じもかなり地味。しかし全体的にすごく尖っている。フォークやカントリーといった一見牧歌的な楽曲も、なんか音そのものが暗い怒りに満ちていて、ヒヤッとする。歌詞をもう少し読みこんでみたら、また違う感想が出てくるかも。
 で、スプリングスティーンといえば、現代詩手帖という月刊誌の「ジュークボックスの詩人たち」(だったかな?)という友部正人さんの連載、今月号取り上げられているのが、スプリングスティーンの「サンダーロード」。(おそらく)友部さんによる対訳がなんとも素敵だ。