帰りの自転車では、ipodをシャッフルでブラインド。
 まず1曲目。録音古い。コンボ、管はトランペット。ピアノはスウィング時代の音っぽいな、バップには聴こえない・・・かな?トランペットもそんな感じ。分からないので、ipod画面の表示を見る。歴史的作品「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」収録の曲。クリスチャンのギターが入ってない何曲かのセッションのうちのひとつ。これガレスピーとモンクなの、うーん?
 2曲目、ピアノトリオ。冒頭ピアノの不協和音の響きがフリージャズ的。しかし聴き進めるうちに、耽美な雰囲気も漂ってくる。誰の作品だろう?加古隆?違うか、とおもわず表示を確認したら、60年代後半のポール・ブレイだった。→「Paul Bley With Gary Peacock
 続いてヒップホップ。ベースの音がすごく太い、かっこいいなファンキーで。ラッパーが「モス・デフモス・デフ」と言ってるのが聴こえた、タリブ・クウェリとの名盤「Black Star」だ。
 次は、もうブラインドじゃない、出だしで分かる。ハイロウズ「一人で大人一人で子供」。単純化された言葉だけど深い意味が感じられる。これはマーシーの詩作における得意パターンのひとつ。仕事で疲れた精神に、思いっきりグッと来るよ。
 途中、コンビニに寄って、店を出たところ、芳垣安洋&フェルナンド・ソーンダース「Devotion」からの1曲が流れる。右のイヤホンでうごめくのは、酒井泰三のエレクトリック・ギター。芳垣さんの手数は多いがメリハリのあるバウンシーなビートにいい具合にのっている。
 もう家に着く頃に、情緒過多で大袈裟なストリングスが流れ出す。それをバックにしたサックスのブロウもやたら演歌っぽいムードを醸し出す。全く分かんないな、これ誰?自室に向かう階段を昇りながら、曲名を確認。清水靖晃北京の秋」の「I’LL REMEMBER APRIL」だった。