さて、寝ながら聴いているCDは、①ビートルズの「Live at the BBC」、②「別れの曲~ショパン名曲集」。どちらも近くのブックオフで購入したもの。
 初期のビートルズの音楽的雑食性、そしてそれをヘタウマ的に強引にかっこよく響かせてしまうセンスってもう最高だなとあらためて思い、耳をついつい傾けてしまう。熱でかなりボーっとしながら、例えばリヴァプールのアート・スクールの学生だった頃のジョン・レノンの耳にはその当時(50年代後半〜60年頃)、ジャズは入ったりしてたんだろうか?そんなことがなぜか頭を駆け巡る。
 ②のショパン楽曲集は、ヴラディミール・アシュケナージによるピアノ。このCDを買った理由は、例の守安祥太郎伝記の守安少年・中学時代(1937年頃)のエピソードに因る。以下、引用。

・・・やがて守安と由利は、「ピアノではショパンが一番だ。」という考えに到達し、ショパン弾き競争になった。
守安が由利とともに“ピアノならショパンだ”と、志向を定めたことにはどういう意味があったのだろうか。
ピアニストで名文家の中村紘子は、その著書「チャイコフスキー・コンクール」でこう書いている。
「好むと好まざるにかかわらず、ピアニスト修行の仕上げの過程においてロマン派を多く勉強せざるを得ないのは、ピアノという楽器自体の発展と一体化して成熟していったロマン派の奏法を身につけることによってこそ、ピアノの表現能力の多彩さ、そしてその制御方法を知ることになるからである。そしてそのなかに、あたかもロマン派ピアノ音楽の核をなしているかのように存在するのが、フレデリック・ショパンである。」
ショパンはピアニストの試金石」といわれる意味は、まさにここにある。
(「そして、風が走りぬけて行った―天才ジャズピアニスト・守安祥太郎の生涯」P98〜P99より抜粋)

だるくなってきたんで、これ聴きながらまた寝てます。
 それにしても、TBS朝の番組でのみのもんた、何とかしてほしい。何も考えてない発言と、あの威張り腐った態度。腹立ってしょうがない。