最近聴いてるCDを挙げると、①nils petter molvaerRemakes」、②Jason Moran「Facing Left」、③芳垣安洋&フェルナンド・ソーンダース「Devotion」、そんな感じ。
 ①ニルス・ペッター・モルヴェル、オリジナルを聴いたこともないのにいきなりリミックス盤つうのも邪道だが、思いのほか良い。ダビーでエレクトロニカなトラックが、彼のトランペットの叙情性と暗い美しさを際立たせているaggie frostという人が手がけた6曲目の「little indian」なんて、聴く価値あり。
 ②は、吉祥寺ユニオンの中古で購入した。これまた初めて聴く。ジャッキー・バイアードの曲をやったりもしていて、まあジャッキーほどの溢れる豊穣感はないが、このモランの弾くピアノの重さにはなかなか引きこまれる。
 芳垣さんのレーベルから出た③。個人的には、斉藤“社長”良一、鬼怒無月酒井泰三というそれぞれ個性的なギタリストの参加が興味深かった。そういえばミュージックマガジン3月号でのジャズ・ディスクレヴューにおけるこのアルバムについての松尾氏のコメント「突出することなく異分子であり続ける酒井に要注目。」うまいこと言うなあと思った。


 ●よくライヴを聴きに行ったり飲みに行ったりしている国立ノートランクスのHPに、なんとリンクをしていただいた。
http://notrunks.jp/

 店主・村上さんは「中央線ジャズ」の名付け親でもあり、ジャズだった頃の新星堂オーマガトキのプロデューサーでもあった方。聞いたところによると、80年代にミュージックマガジンクロスビートでもジャズレヴュアーをされていたらしい。
 世間に流布されたジャズ正史に違和を唱える独特な視点の「M‘Sセレクション」は個人的に愛読していて、今回はガボール・ザボが取り上げられている。僕も変態な音楽大好きです。