オヤジジャズ

仕事が終わったのが7時前。妻と駅前で待ち合わせをしていたが、むこうが少し遅くなりそうだったので、そのあいだに新星堂で買い物。アトム・ハート、DJラプチャー、スリープ・ウォーカー、ジョン・レジェンドのアルバムを購入。新しめの非ジャズを中心に。


http://thought.ne.jp/html/adv/unpleasure/t65.html

↑こういう言説を読むと、けっこうウーンと思ったりする。

要するにスウィング・ジャーナルに象徴される日本のジャズ界の保守的な部分への批判だといえばまさに正論で言うことないんだが、それらと比較する意味で、ジョン・ゾーンやニッティング・ファクトリー系の前衛風ジャズを持ち上げるというのもどんなもんだろうか。僕なんかはむしろ、そういう前衛風ジャズを聴いてる人が、遡って古いジャズを聴かないというところのほうにこそ問題があると思ってるぐらいだ。いーぐるの後藤雅洋さんじゃないけど、ジャズの基礎体力をつけるというのは何もオヤジジャズの価値観を身につけるということではない。


音楽に対する自分の耳の幅を広げる作業、今の僕個人の状況で言えば、自分なりのジャズ耳をつくっていくという作業においては、当然に過去に遡って歴史的に聴くという行為も必要となってくる。それはどこか勉強じみていてうざったいかもしれない。しかし音楽以外の他ジャンルでもそうであるのと同様に、認識を深めるためには間違いなく必要な行為。


重要なのは現在のものだというのは、もちろんその通りだと思う。異論はない。だが、ただ新しく先鋭的だということだけで追っかけていって気づいたら薄っぺらだったということだけは避けたい。


と、稚拙なことを書いてる暇があれば、さっさといろんなもの聴けという話であるが。