帰りはいつものように回転寿司、そして家に帰り酒を飲む。今日の通勤と帰宅時のipodではいつものシャッフルをやめて、ひとつのアルバムに集中した。先日も書いたデイブ・ダグラスの「Strange Liberation」。ビル・フリーゼルも参加している去年出た作品。昨日国立のユニオンで買って、まだ通して一回しか聴いていないのでなんとも言えないが、印象としてはやはりエレクトリックマイルス寸前の頃の音。アクやギラギラ・ドロドロ感が希薄でクール。
デイブ・ダグラスから話は飛ぶが、この前書いたように、サースティ・イヤーから出たマシュー・シップのアルバムやEL-Pのアルバムが最近やたら良く聴こえる。おもしろいと思う、無機質で反復的なビートに生の楽器によるインプロヴィゼーションを乗せるやり方。新しいかと言われれば決してそんなことはないが、このレーベルの場合、なんか個性がある。以前聴いたときダメだったのは、それらを聴くときにテクノやヒップホップの耳、打ち込みのキックやスネアの鳴りに聴き方の比重を多く傾ける耳で接していたからかもしれない。よくは分からないが、クラブ・ジャズと言われるものや上モノがジャズっぽいハウスやヒップホップって、自分の中で中途半端な位置付けになっていて、4HEROなんかはめちゃくちゃ好きなんだが、それがジャズかと言えば、そうなのかなあ?という違和感を持っていた、狭い耳なんだろうけど。その延長でこれまでサースティ・イヤー関連は聴いていたから、そんなにはまりきれなかった。そもそもジャズかジャズじゃないかなんてその音楽にとってどうでもいいことなのかもしれないし、聴き方なんて自由なんだけど。
雑誌「ジャズ批評」が大幅にリニューアルしていて、そこに「ジャズ・ニュージェネレーション2004」という特集が組まれている。マシュー・シップも載っていたが、そのほか僕が全く知らないミュージシャンがたくさん紹介されていた。すごく聴いてみたいと思った。