今日は自転車での通勤、暑かった。行きのipodシャッフルから流れてきた曲を順にダラダラ記すと、①パーカー「Bird At St. Nick's」の「Embraceable You」、②林栄一「Mazuru's Dream」の「North East(Reprise)」、③サン・ラ「Space Is The Place」の「Discipline」、④ショーター「Native Dancer」の「Tarde」、⑤菊池成孔「Degustation A Jazz」の「菊地成孔クインテット・ライブ・ダブのステージ実況(新宿ピットイン)による 『ユー・ドント・ノー・ホワット・ラヴ・イズ』」、⑥田村夏樹「Ko Ko Ko Ke」の「Guta」。ジャンルを固定していたわけではないが、見事に全部ジャズ。しかも自分がここしばらく家で中心的に聴いているハードバップはいっさい登場せず、とんがった(笑)系ばっかりだ。
①②⑥は聴いてすぐに誰の曲か分かったが、③④⑤はうん?誰これ?と悩む。それぞれipod本体の表示を確認して、ああなるほどと納得したが、最も意外だったのが④のウェイン・ショーターの曲。エレピとギターがまったりとした雰囲気をつくりだして、そこにのっかる男性ボーカルの色気のある声。良質のカフェ・ミュージックという印象の序盤だ。と言うか、こういうジャンルの曲って、俺ipodに入れてたっけ?記憶ねえなあなんて思いながら聴いてたら、中盤からテナーが登場。しかしそれがショーターの演奏だということが分からない。後半になり、聴かせどころのテナーのソロが始まる。何だかフラフラしながらも突然ブロウが始まったりするというユニークなショーター節がここでははっきり聴き取れる。しかしそれでもipodを聴くそのときの僕の脳からはショーターという言葉は出てこない。ミルトン・ナシメントのハイ・トーンのボーカルとショーターのテナーの素晴らしい絡みの終盤で盛り上がりながらも、結局これがウェイン・ショーターのアルバムの曲だという発想は沸いてこなかった。