さて、これが風邪をひいた原因なのかもしれないが、昨日まで山形の実家に帰っていた。3日の夜11時近くに向こうに到着して、そこで1時過ぎまで酒盛り。
翌日4日は、昼過ぎに家を出て、高畠町のワイン工場や南陽市の夕鶴博物館というところを観光。連休ということでなのか、ワイン工場ではお祭り的なことをやっていて、ブルース・ブラザーズのコスプレをしてJBの曲をバックにバンババンという大道芸人が僕たちが到着したときに大熱演を繰り広げていた。
夜は地元の温泉に宿泊。僕の家族と僕の同居人と計5人はまあそこでも大した話はしないで、とりあえず酒盛りに明け暮れる。矢沢永吉のライブを放映しているスペースシャワーTVを旅館のテレビで酔っ払いながらなんとなく見ていたら、そのまま寝てしまった。
翌日5日は、実家でダラダラ過ごし時間が過ぎ、夕方に東京へ向かう新幹線に乗った。車中ではひたすら加藤総夫の「ジャズ・ストレート・ア・ヘッド」を読んでいた。前半はエリントンとモンクのことばかり書いているこの本だが、けっこうおもしろい。モンクももちろんだが、エリントンをちゃんと聴いてみようと初めて思った。

この「ヘンな」ハーモニーがボーっと鳴り響き出す瞬間の、背筋をぞくぞくとさせる気持ちよさは、現代音楽としてのエリントンを聴くものの最大の喜びである。エリントンはこの不思議で過激なヴォイシングの譜面を、エドサリヴァン・ショウに出演した時も使っていた。このサウンドが全米のお茶の間に流れたなんて凄いことだ。
(ジャズ・ストレート・ア・ヘッド)

しかしながら、今日僕が最も良かったのはクリフォード・ブラウンのセッションもので、こういうもろハードバップの世界って、やっぱすごくいいなあとあらためて思った。