政治についての稚拙で感情的な考察

僕は新日本プロレスなんかが好きなんでその辺りの情報の多い日刊スポーツのHPは毎日見るんだが、今日はプロレスやプライドやK−1よりも最新ニュースのこんな記事やこんな記事やこんなのが気になりました、というかほんとに頭にきてしょうがなくて怒りにまかせてこの日記を書いている。
夕方に職場で見た人質ビデオの完全版は衝撃的だった。ナイフを首につきつけられている彼らの姿を見て、まだ「これは自作自演」と断言できる人がいたらほんと見事だ。そのセンスは単純思考の俺にはまったく理解できないよ、ほんとびびるよあのビデオ。それを流していたのはテレビ朝日小宮悦子の番組だったのだが、その完全版といっしょにナレーションで「これまでANN(テレ朝)では人質の家族の不安を必要以上に大きくしないためにもこの映像を公開するのは自粛していました」なんてことを言ってた。それを聞いたとき、職場の人がいるにも関わらず「規制されていただけだろう!ボケ!」と小さくテレビにつっこんだ俺。直後に同ニュースで報じていた小泉のコメント「関係者にあれほど迷惑をかけてよくまたイラクに残るなんて言えますねえ!」という主旨の発言で完全に自分のスイッチが入った。なんかテンションが上がって仕事が手につかないというか浮き足立つ。
9時半過ぎに職場を出る。帰りのコンビニで雑誌「フライデー」を立ち読み。そこに掲載されている今回のイラク人質事件に関しての記事を読んでますますテンションが上がる。人質の3人は自業自得だ、あるいは自己責任だろうという世論をつくるために政府・与党がこの間に行なった情報操作について正面から批判しているのだ。思わず「フライデー」買おうかなあと思ったぐらいの煽られる内容だった。家に着いて同居人とそのことについて話をしたら、彼女の職場でも「いったいあの人たちのためにどれぐらいお金かかったんだろうね、しかもうちらの税金でしょう」と堂々と発言してる女がいたってさ。すげえぞ、俺たちはほんとに容易に情報操作される。いやあ、いよいよ「はだしのゲン」みたいな世界に入ってきたなあ日本。「あいつら余計なことしてみんなに迷惑かけて、まったく」みたいなさ。嫌だなあ、ほんと嫌だわ。
イラク自衛隊が派兵されたことで日本人民間人のイラク国内における危険が高まったのは客観的に間違いないと思うのだが、そういうことは抜きにして、彼らがああなったことは「自業自得」だと言ってるんだよな、お前らは。俺はディベート能力のない教条的サヨクだが、もう直感でもなんでもいいから、「3人(およびその家族)はまずみんなに迷惑をかけたと詫びろ」「自己責任」「どれだけ税金が使われたのか知りたいのは国民としては当然」とか言うやつとははっきりと敵対したいと思う。そんなことを安易に言えるお前はなんなの、いったい。彼らをまったく心配もしてなかったお前らに対して彼らが詫びる必要はあんの?ないでしょ。自衛隊が派兵されることでどれだけ金かかってるんだよ知りてえなあ。結局行き着くところ、なんで日本の自衛隊イラクに行かなきゃいけないのか?そこを突きつめないといけない。以上、酒も入りつつの自分の吐露、今日は終わり。