泣いたあかおに、上杉鷹山、マイルス

この日は昼前から車で米沢およびその周辺を観光。
まず、米沢市の隣りにある高畠町というところの「浜田広介記念館」に行く。浜田広介は、この町出身の童話作家だ。
館内ではそれぞれ15分ほどの短編映画「泣いたあかおに」と「龍のめのなみだ」を上映していた。どちらも子供のころから知っている話のはずだが、あらためて見て、その優しさに泣きそうになった。スクリーンのまわりは小さい子供ばかりだったので、実際に僕のような大人が泣くわけにはいかない。しかし、特に「泣いたあかおに」の終わりのほうのあおおにの手紙の場面では、観ていて自分の涙が溢れるのをこらえるので大変だった。表情豊かな人形をつかい、けっこうスクリーンの構成も凝っていて、さらにナレーションも力が入っていたしな。
その後はそば屋で昼食をすませ、上杉博物館へ。ここでも短編映画の上杉鷹山物語をやっていたが、どうしようもないつまらなさだった。現在テレビなんかでさんざん煽っている「小泉VS抵抗勢力」みたいな、ほんとに寒々しく白々しい単純なお話だった。米沢は夕方6時過ぎに出て、東京駅に夜8時半ごろ到着。
帰りの新幹線と電車ではマイルスの「ダーク・メイガス」を聴くがなんか集中できず、マイルスの自伝を読み進める。マイルス、ようやくコールド・ターキーを経て「ウォーキン」をつくるところまで。