「生きているジャズ史」

午前は仕事で午後から休みをとる。
家に帰って急いで仕度をして、西国立駅まで自転車で。そこから2回乗り換えをして大宮駅まで行き、大宮から新幹線に乗り、実家に向かう。
新幹線は指定席を買っていたので、そこに座って本を読んだりCDを聴いたりした。油井さんの「生きているジャズ史」をだいぶ読み進める。このオリジナルが出版されたのが1950年代半ば。そのころは東海岸ハードバップが全盛時代だ。この本には、ジャズの発生からハードバップまでの60年あまりの歴史が書かれている。当然かもしれないが、モダン・ジャズ以前のことにかなりページが割かれている。僕はエリントンをちらっと聴いたぐらいで、ルイ・アームストロングすらもまともに聴いたことがないのだが、この本はそんな人間が読んでも十分おもしろい。知に対して貪欲なまさに戦後の文化人という雰囲気の油井さんの名文と、ジャズの本質を初心者に分かりやすく伝えている点がこの本の非常にいいところ。この日読んだなかでは、「ジーン・クル−パ物語」がかなり興味深く読めた。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4401617126/qid=1061023233/sr=1-7/ref=sr_1_2_7/249-4413042-6338717
CDウォークマンで聴いたのは、マイルスの「ウォーキン」と、パーカーの「オン・ダイアル」とロリンズ「プラス4」。ロリンズのは「プラス4」というよりはブラウニー+ローチ・カルテットに「プラス1」なんだろうが、クリフォード・ブラウンとロリンズのソロを1曲の中で聴けてすごくお得(?)で、しかもどちらも熱くて最高だ。