コンテクストとズレ、記憶、音楽

休み。どっか行くかなあと思っていたが、結局家にいたという最悪な1日。
「『愛国』問答」はあまりおもしろくない。福田和也のあいまいな言い方というか、逃げてる感じがとても気にくわない。
あとは古本で買った加藤総夫という人の「ジャズ最後の日」という本を読んだり。以下その本の抜粋。「ひとりの人間が過去に耳にしたすべての音の記憶こそが『音楽コンテクスト』を成立させる。音楽の楽しみは瞬間瞬間の音の楽しみでもあり、同時に、それをリアルタイムで記憶と照らし合わせる脳の楽しみでもあるのだ。」「このようにして成立した『音楽コンテクスト』は、一見、不動で堅牢なものであるかのように見える。が、そうはいかない。これは川の流れのように、常にゆらいでいる。だいたい『記憶』にしたって不確かなものだ。我々の狙い目はここである。」「つまり、サウンドと記憶によって成立した『音楽コンテクスト』に、ゆさぶりをかけ、意識的にコントロールして、そこから『ズレ』を生み出していくことによって音楽をオモシロクしようというのだ。」以上、「コンテクストとズレ」その1より。