旅行日記は今日で最後です。
ドイツ滞在4日目。ミュンヘンを昼過ぎに出て、ICEでベルリンまで。指定席に乗っての5時間以上の旅だったが、僕らの前の座席にはお父さんと赤ちゃんのドイツ人親子。赤ちゃんも可愛かったが、お父さんが実に好漢といった趣きで、見ていてなかなか微笑ましい。会話したかったけど、ドイツ語はもちろん、英語もろくに話せない自分の情けなさ。「ダンケ」しか言えないもん。赤ちゃんにギーンゲンで買ったお菓子をプレゼント。そういえば、ミュンヘンでもベルリンでも道でちょっと迷ったりしていたら、街の人が「どこに行きたいの?」とけっこう声をかけてくれて、それが助かった。ドイツ人は英語がOKなんだが、こちらの拙いイングリッシュにも親切に付き合ってくれて。ただ、ホテルだとか駅だとかそういうところの窓口の人間はかなり無愛想だった印象強い。
ベルリンに着いたのが、その日(金曜)の夜。夕飯はホテルの近くの中華料理屋。ビーフンと焼きそばという似たようなものを頼んで、しかも最高にまずい。ただビールだけはやっぱり美味かった。
翌日土曜、ベルリンの繁華街のひとつツォーからクーダム辺りをひたすら歩く。ドイツでは飲食店以外の店は、日曜日は休業しているので、東京へのお土産はこの日に買わなければいけないのだ。買い物ついでにあいまにレコ屋でも巡れればと思ったが、予想以上に店見つからない、まあ当然だけど。挙句の果てに、街の若い子たちに「エクスキューズ・ミー、アイム・ルッキング・フォー・CDショップ!ハウスミュージック、ジャズ・・・」と聞いてまわる俺。アホな日本人に優しく付き合ってくれたベルリーナに感謝。しかしあまりいいとこ行けなかったなあ。ベルリン=テクノの本拠地という一方的な思いこみがあったので、そのてのレコ屋もゴロゴロ見つかるんだろうと思ったら甘かった。デパートに入ってるCD屋のエレクトロニカコーナーが日本よりでかいかなあとは思ったが、これ渋谷のワルシャワでも買えるよなあと思ったら全く買う気がおきない。ジャズコーナーなんて、ほんとに立川新星堂のほうがいろいろ置いてるかなあという感じだったし。そんなこんなで時間は過ぎ、夕飯はホテル近くのイタリアンのレストランで。
翌日日曜は前述の理由で買い物はほとんどできないんで、観光に徹する。ベルリンの壁の残った部分にアートを施した「イーストサイドギャラリー」、ナチス時代のゲシュタポ本部跡で今はその時代を伝えるパネルを屋外展示している「テロのトポグラフィー」、ポツダム広場の映画博物館。そんなところをまわって、ポツダム広場にあるドイツ料理レストランで食事。「モムゼンエック」という店だったが、店員の応対も味もかなり悪かった。いまだに怒りが涌いてくる。後味悪かった、というか「地○の歩き方」信じた俺が甘かった。
帰りの飛行機では志ん朝の落語の本と香山リカの「<私>の愛国心」を読む。機内のビデオで流していた「東京ゴッドファーザーズ」というアニメ、コテコテで評価できんなあと思った。
さて、自分の家に着いて、早速大きい方をしたところ、信じられないぐらいのサイズ(プラスどっしりした重量感)のものが出て、なんとトイレが詰まり水が溢れた。こんな経験したことがなくて、今回の旅行がらみの思い出では最もそれがショックだったなあ。吸引器を家の近くのスーパーに急いで買いに行って、なんとか処理をした。毎日、ソーセージとパンとビールだとこんなふうになるのかなあ。ドイツと日本では便器の構造が違うのか、それとも消化器の性能が違うのか、とにかく驚いた。
そんな新婚旅行でした。
※写真は分かりにくいですが、ベルリン名物ジャンクフードのクリーブラスト(カレーパウダーをまぶしケチャップをたっぷりつけたフランクフルトソーセージ)を食べてるところです。